こんにちは。タケナカです。
滋賀県最高峰で日本百名山の一つでもある「伊吹山」に登ってきました。昼間の登山は10年近く前に一度登っているのですが、今回は夜中から登って山頂でご来光を見るという登山にトライしてきました。
結論から言うと、夜中でも無事登頂出来て、ご来光も綺麗に拝むことが出来て良かったです。夜間から登り始めるご来光登山についての記事ですので、通常の昼間の登山について知りたい方は別のサイト等をご覧下さい。
目次
伊吹山(登山口)へのアクセス
自動車・バイク
京都・大阪方面からは名神高速、下道の場合は湖岸道路や国道8号線で近くまで行くことが出来ます。
伊吹山登山口に有料駐車場があります。場所によって多少の前後はありますが登山口の一番近くでは1日500円です。
電車・バス
JR近江長岡駅 → 伊吹登山口
※バスも出ていますが夜間はありませんので、タクシーか車くらいしかアクセスは難しいかと思います。
※伊吹山はドライブウェイがあり、9合目付近まで車で登ることも出来ます。
伊吹山登山準備・服装
伊吹山は標高が1377mありますので、山頂は平地より寒く10℃以上寒い事もあります。さらに夜間はかなり冷えます。2019/9/19は平地で昼間30℃近くありましたが、朝方の山頂では風も強くウインドブレーカーが無いと、とても耐えられない寒さでした。
伊吹山は割と急勾配で汗もかくと思いますので、登り始めは薄手で登り始めて途中で着込むなど温度調節できるように考えてスタートすると良いかと思います。
私は飲水は1.7L持って行きましたが、実質飲んだのは1.5L程でした。途中1合目・5合目で飲み物の自動販売機も有り、私が行ったときは割と購入可能な飲み物もありましたが、売り切れも多いので夜間の場合はあてにしない方がよいです。
山頂には売店なども有りますが、夜間は全て閉まっています。夜間の山頂は節水でトイレなどの水すら出ませんでした。個人差はあると思いますが、夜間なら最低でも1.5L以上は持って行った方が良いと思います。
夜間であれば当然ですがヘッドライトが必須です。電池も切れないように予備は持っておきましょう。
伊吹山の登山道はトレッキングポールが使いやすい道なりなので、あると随分楽になると思います。昼間であれば運動靴やスニーカーでも登れなくは無いですが、後半は岩場も有りますので夜間はトレッキングシューズをお勧めします。
伊吹山登山口・駐車場
(写真は下山後に撮影したものです)
登山口には、「三之宮神社」という神社があり、手前にいくつか駐車場があります。料金は大体500円前後です。登山口は少々分かりにくいところにありますが、Googleマップなどのナビを使えば迷うことなくたどり着けました。
駐車場付近は、夜間でも多少明かりはあるものの暗く、誰もいませんので駐車料金を料金箱に入れるのにナンバーを控えて入れるのに少し手間取りました。
私が停めた登山口に一番近い駐車場は、紙にナンバーを書いていれるスタイルなので、筆記用具は持って行った方がよいです。登山口で伊吹山入山協力金300円を合わせて払ってから登りましょう。
伊吹山登山 登り
(写真は下山後に撮影したものです)
日の出はAM5:37予報でしたが、多少余裕をみてAM0:30頃に駐車場を出発しました。登り時間の目安は3時間半くらいですが、夜間ですので多少余裕を見ておいた方が良いです。
麓から8合目までは、割と整備された道なりですが、8合目~山頂に掛けての岩場が多い区間は、暗闇の中では道が認識しづらくどう登るのがルートなのか分かりづらい所が結構ありました。
登山道自体は大して険しい道ではありません。むしろ他の高山に比べれば登りやすい道中です。私は体力が衰え気味ですが、一人登山で淡々と自分のペースで登ったので夜間でも3時間弱くらいで登頂してしまいました。
月明かりが陰ると真っ暗で、ライトを消すと吸い込まれそうな暗闇になります。夜間の登山は人も少ないです。駐車場から山頂までの道中で一人しか出会いませんでした。
代わりといっては何ですが鹿は結構いました。ほぼ真っ暗・無音の中で獣の鳴き声などがこだまします。突然に近くで鳴かれる事があって何度か驚きました。
夜景などは考えていませんでしたが、長浜方面の夜景は思いのほか綺麗でした。(写真はあまり綺麗に撮れていませんでした)
伊吹山登山 山頂
結果的に余裕を見すぎてしまったようで、AM3:30には山頂についてしまいましたので、日の出まで2時間ほど山頂で待つことになりました。
日による思いますが、この日は山頂はとにかく風が強く体ごと持って行かれそうな風でした。
山頂でお湯を沸かしてラーメンでも食べようと思いガスバーナーなどを担いで登ってきたのですが、外ではとても火なんて起こせるような状況ではありませんでした。
当然ですが夜間はお店なども全て閉まっていました。
正確な気温は計っていませんでしたが、麓との気温差は体感的には10℃どころの差では無かったです。真っ暗な伊吹山山頂から見えた北東側の山々は、暴風も相まって吸い込まれそうな景色でした。
(少し明るくなってからAM5:00頃の写真です)
山頂の売店方面。
伊吹山より東側の山々。
山頂からは御嶽山もはっきり見えました。
山頂からの風景をパノラマ撮影してみました。
伊吹山登山 御来光
AM5:30頃に御来光の見える東側のポイントには5,6人の人がいました。
日が昇る所に丁度厚めの雲が掛かっていたので見れないかなとも思いましたが、すぐに雲の上に太陽が顔を出しました。
結果的に綺麗にご来光を拝むことが出来ました。何とも言えない登山の達成感があります。来てよかったです。
伊吹山登山 山頂明るくなってから
伊吹山山頂1377mの三角点です。
山頂の日本武尊像です。
日の出後は山肌が朝日に照らされてすごく綺麗でした。ご来光登山でないとなかなか見られない光景です。
北島方面です。遠くまではっきり見えました。夜中とは全く違う景色に感じます。
南東方面です。
明るくなってからは琵琶湖まで一望出来ました。竹生島もはっきり見えました。
明るくなると山肌に野生の鹿を目視する事が出来ました。結構何頭もいました。
日が昇ってからは少し風も収まってきました。
伊吹山登山 下山
AM6:20頃には下山を開始しました。下山の道中では30人くらいの登りの人とすれ違いました。平日でしたが早朝から登山する人は結構いるようです。
途中数名の方が話しかけてくれたので、少しまったりとおしゃべりさせて頂きました。夜中からの御来光登山に驚かれる方や、かなりベテラン登山家風の方など色んな方がおられました。
下山は結構ゆっくりでしたので、最終的に2時間半くらいで登山口まで戻ってきました。
下山後は汗だくでお風呂に入りたかったので、極楽湯彦根店に行きました。登山口から車で30分弱くらいで行けるスーパー銭湯で伊吹山の近くでは割と充実した温泉でした。
伊吹山登山 まとめ
ご来光登山という事で夜から登山しました。山頂から見たご来光は綺麗で達成感があります。
今回は山頂での風は強かったものの天気にも恵まれ、怪我無く無事に登山できましたが、やはり昼間に比べて多少危険も増します。
一人で行く場合は、初心者には少し危険でもありますので、ある程度登山経験を積んでからにしましょう。夜間はほぼ登山者もいませんので、何か事故があっても朝まで助けは期待できません。
なるべく複数人での登山がおすすめです。夜間に登山する場合は、しっかりと登山計画を練り、準備も整えたうえで臨みましょう。