こんにちは。タケナカです。
今日はサントリーの山崎蒸溜所ツアー(有料)に参加してきました。
主な内容は工場見学&シングルモルトウイスキー「山崎」の試飲です。
昔、大学生の頃に山梨県の「白州蒸溜所」には行ったことがあったのですが、山崎は初めてでした。京都 – 大阪間の電車に乗ると車窓から山崎工場は見えていたので、いつかは行ってみたいと思いながら、なかなか予約も取れずいけませんでしたが、この度予約が取れていってまいりました。
目次
サントリー山崎蒸溜所とは
1923年に鳥井信次郎氏によって、日本初のモルトウイスキー蒸溜所として開設されました。山崎は水質の良さと3つの川(宇治川、木津川、桂川)が合流するために霧が立ち込めている立地がウイスキーづくりに適していることから選ばれたとされています。
連続テレビ小説「マッサン」にも山崎蒸溜所が登場します。
より詳しくは、こちらをご覧下さい。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B4%8E%E8%92%B8%E6%BA%9C%E6%89%80
サントリー山崎蒸溜所へのアクセス
〒618-0001大阪府三島郡島本町山崎5-2-1
営業時間:10:00~16:45(最終入場 16:30)休業日:年末年始・工場休業日(臨時休業あり)
JR山崎駅下車徒歩7分ほどです。JR山崎駅は新快速が停まりませんのでご注意ください。京阪を利用する場合は大山崎駅で下車し、JRと同様に徒歩10分ほどです。
今回はJR山崎駅から徒歩で向かいました。サントリーの蒸溜所までの道順は看板が出ているので迷う事はありません。少し細い路地を抜けて線路沿いに進むと直ぐに蒸溜所が見えてきます。
工場見学の予約をしている場合は、写真左側にある受付で料金を支払い、入館ストラップをもらいます。
入場受付から向かって右側にある白い建物「山崎ウイスキー館」が工場見学ツアーの集合場所です。
サントリー山崎ウイスキー館
まだ新しそうな白い外観の建物です。テイスティングカウンターでウイスキーが飲めるようになっていて、晴れていたのでテラス席でもおしゃれにウイスキーを楽しんでいる方がいらっしゃいました。
山崎ウイスキー館の中は吹き抜けの2階建てになっています。大きな蒸溜釜が印象的です。
工場見学の際にガイドさんから教えて頂きましたが、この棚はウイスキー製造工程の「発酵槽」を使っているそうです。
木桶の発酵槽に世界中のウイスキーが並んでいます。
一つ一つ色味が違うウイスキーが並ぶとフォトジェニックでインスタ映えしそうです。
YAMAZAKI DISTILLERY GIFT SHOP
サントリー山崎ウイスキー館内のショップでは、「響」や角瓶を始めとするサントリーのウイスキーが沢山並びます。知多や白州など違う蒸溜所のウイスキーもありました。
ウイスキー以外にも梅酒などのお酒や、テイスティングの際に頂いたソーダ水なんかも売っていました。(梅酒があるのは知りませんでした)
もちろんお土産用のグラスやコースターといったグッズ類も沢山ありました。やはり、お土産やギフトとしてウイスキーやおつまみを買って帰る人が多いようですね。
ウイスキー館の裏手には、鳥井信次郎氏と、その次男で元サントリー会長の佐治敬三氏の銅像が見えます。
サントリー山崎蒸溜所 工場見学プラン
山崎ウイスキー館見学(無料・製造工程見学無し) | |
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要予約 | 無料 |
山崎ウイスキー館内の展示やショップ、有料テイスティングカウンターをご自身で自由に見学します。 ※スタッフによるご案内はありません。 予約・詳細情報はこちら | |
山崎蒸溜所ツアー(有料) | |
要予約 | 1,000円 |
前半は「山崎蒸溜所」ならではの、多彩な個性のモルトウイスキーを生み出すつくり手のこだわりに触れ、後半はシングルモルトウイスキー「山崎」の構成原酒(非売品)をテイスティングすることで、シングルモルトウイスキー「山崎」を存分に体感できるツアーです。 所要時間 約80分 | |
THE STORY OF YAMAZAKI ~シングルモルトウイスキー山崎誕生の物語~(有料) | |
要予約 | 2,000円 |
「山崎」誕生の逸話をはじめ、山崎蒸溜所におけるモルトウイスキーづくりのこだわり・匠の技などを、特別映像やウイスキーの製造工程見学、テイスティングを通して楽しめます。 所要時間 約100分 |
サントリー山崎蒸溜所 工場見学
工場見学が始まると、まずはガイドさんが映像や模型を交えて、サントリーやウイスキーづくりに関する大まかな説明をしてくれます。
外国人の観光客も多いようで、多言語での説明対応があります。(中国人が数名いらっしゃいました)
ウイスキーづくりは大麦と水、酵母だけというシンプルな原料をもとに製造され、製造工程も 1.仕込、2.発酵、3.蒸溜、4.貯蔵とさほど多くはありません。
1.仕込 工場見学
仕込みの部屋に入ると麦汁の独特の香りが立ち込めていています。仕込釜では二条大麦と山崎の名水から麦汁をつくっています。
2.発酵 工場見学
仕込みと同じ建物内で通路を挟んで反対側では2.発酵 が行われています。
発酵槽は高さ4,5mもあり巨大です。最近はステンレス槽の方が温度管理やメンテナンスもしやすく現在の主流だそうですが、木桶槽ならではの菌によるウイスキーの味わいもあるそうで、山崎では両方行っているそうです。
3.蒸溜 工場見学
発酵でできた「もろみ」を特徴的な形の「ポットスチル」という専用の蒸溜釜で2回蒸溜します。初溜・再溜と2回蒸溜することでより純度の高いアルコールを取り出します。この段階ではアルコール度数58度ほとあるそうです。
水とアルコールの沸騰温度の違いを利用して、先に沸騰するアルコール分だけが取り出される仕組みです。
この蒸溜釜の大きさや形によって味わいが異なるので、サントリー山崎蒸溜所では違う形の蒸溜釜を組み合わせているそうです。
4.貯蔵 工場見学
1~3の行程を見てきましたがガイドさんによると、それらはウイスキーづくりの長い貯蔵の行程から見ると1%くらいだそうです。
貯蔵庫に入るとアルコールの香りがします。ウイスキーのアルコール分は樽から毎年3%程蒸発してしまうそうで、貯蔵庫には気化したアルコールが漂っています。
昔からスコットランドでは「天使の分け前」といって、ウイスキーづくりを教えた天使が見返りとして味見しているとされているそうです。最終的なアルコール度は40~43度くらになるそうです。
山崎の貯蔵庫だけでもものすごい量の樽が並んでいますが、樽の出し入れは職人が手作業で行っているそうです。
パンフレットによるとサントリーで保有する樽は約120万樽あるそうです。
樽にも種類が様々あり、大きさで「バーレル」「ホッグスヘッド」「パンチョン」、木の材質で「ミズナラ樽」や元々入れていたお酒で「シェリー樽」「ワイン樽」があります。それぞれ味が全く変わるそうです。
山崎蒸溜所が出来た頃の1924年の樽も展示されていました。歴史を感じます。
山崎蒸溜所の名水
貯蔵庫を抜けると、ウイスキーづくりに欠かせない山崎の綺麗な水が流れています。紅葉の季節に来るとモミジが色づいて綺麗になるそうです。
椎尾神社(しいおじんじゃ)
サントリー山崎蒸溜所の一部かのうようにある神社ですが、元々はお寺だったそうです。実は山崎蒸溜所が出来る前からあり、鳥居が3つあるので「サントリー」とも名前が重なる所縁のある神社とのことです。
ちなみにサントリーの名前の由来は、甘味葡萄酒「赤玉ポートワイン」の赤い丸=太陽 から 創業者の鳥井信次郎の名前を合わせてできたそうです。
山崎ウイスキーのテイスティング
いよいよウイスキーのテイスティングです。①ホワイトオーク樽原酒、②ワイン樽原酒、③山崎、④山崎 と4つのテイスティングを行います。(③と④は同じ「山崎」ですが)
商品化されているウイスキーは一応、Amazon や 楽天 でも手に入ります。
おつまみはこんな感じです。乾き物とチョコレートでした。工場見学のツアー内には含まれていませんでしたが、有料で秋限定のウイスキーボンボンも買う事が出来るそうです。
①のホワイトオーク樽の原酒です。樽によって色が全然違いますね。③④の「山崎」は様々なモルト原酒をブレンダーの方が、ブレンドしたものです。やはり山崎は一番飲みやすくて美味しかったです。
ちなみに「シングルモルト」とは、同一の蒸溜所だけでブレンディングされたウイスキーの事です。
山崎の天然水でつくったソーダ水も頂きました。これで山崎のハイボールをつくって頂きました。最高です。
今回は1000円のツアーでしたが、お値段以上に満足できるツアーでした。
有料の工場見学ツアーの予約は争奪戦になっているので、土日などの休日はなかなか取れませんが、興味のある方は是非一度足を運んでみてください。
JR山崎駅から山崎蒸溜所へ向かう際は、JR山崎駅周辺にランチなど出来るお店がほとんどなく、駅前に一軒カフェがあるくらいで結構混雑していましたのでご注意ください。
ではでは。